・保険加入の際によく見る「免責」について
自動車を所有しているという方は年齢を問わず多いですが、保険会社に加入する際に「免責」という言葉を見たり聞いたりしたことはないでしょうか。
見たことがあったり聞いたことがあったりしても、免責というものについて正しく把握できているという方は意外と少ないように思います。
実際に保険会社が関わる事故後など、知らなかったことがいざというときになってあれこれと出てきては困りますし、頭の中がいっぱいになってしまいます。
損害保険の「免責」について少し見ていくことにしましょう。
・事故における「免責」や「免責金額」とはどんなもの？
免責というのは、事故などの損害が発生した際に、自分の加入している保険会社が保険金を支払う責任を負わない場合のことを言います。
そして、同じく事故などの損害が発生した際に被保険者などが自己負担する額として設定する金額のことを、免責金額と言うんですね。
簡単に言うと「免責」というのは保険料を支払わないことを指します。
このときに免責となる特定の事項のことを免責事項というのですが、こちらに関しては後から説明したいと思います。
損害が発生した場合というのは基本的に、契約に基づいて保険金を支払う義務というものが生まれるわけですが、特定の事項によって発生した損害に関してはその義務を負わない、という規定があるんですね。
免責は自動車保険屋損害保険など、どんな保険にも設けられているものですが、たとえば戦争による被害や保険契約者の故意による場合などが分かりやすいでしょう。
これらについて、一般的に免責事項として規定されていますので、こういった場合には保険会社が支払い義務を負うことはないということになりますね。
また、免責金額についてですが、こちらは最初にも言った通り、損害が起こった際にその一定部分を契約した本人が自己負担するものとして設定する金額のことです。
これは保険を契約する際に設定するのが基本。
後から設定をし直したり変更したりする、ということはありません。
では、免責金額は何を目的として設けられるものであるかは知っているでしょうか。
免責金額を設ける主な目的として上げられるのは、保険契約者が負担する保険料の負担を軽減すること、またはモラルハザードの抑止などですね。
少額の損害に対して保険会社が損害調査などを行いますが、それらの軽減にも効果的です。
・保険に加入する際にはしっかりと免責事項について確認すること
自分を守るための保険ですから、いざ加入する際はこの免責についてや免責となる特定の事項、免責金額についてキッチリと確認して把握しておくことが重要です。
免責事項は簡単に言えば「保険金を支払わない場合」、そして免責金額は「自己負担額」ということですから、曖昧なままだと後々困ってしまいますよ。
保険を契約してしまった後で、万が一の場合に保険金の支払いがなされない、ということになってしまっては大変ですよね。
そうならないように、保険に加入する際は十分な検討が必要となります。
契約を締結するときに損害保険を募集する立場の人は、契約内容の概要や注意喚起情報でしっかりと説明することが義務付けられています。
ですから、その内容が自らの求める保険内容を合致しているかどうか、といったニーズの部分も一緒に確認したいですね。
保険選びは失敗できないものですから、適当に選んでしまうことだけは避けましょう。
話も難しかったり手続きもややこしかったりと面倒に感じてしまうこともあるかもしれませんが、後で大きなトラブルを生んでしまうのは避けたいことですからね。
自分自身のために慎重に決めることが大切ですよ。