・事故による「損」はいろいろなところに出てくる
たとえこちら側に一切の過失がなかったとしても、それでも事故というのは起こしたり遭ったりしてしまっただけで時間的にも精神的にも大きな損を被ってしまうものです。
それだけではなく、金銭的な損までをも被ってしまうことがあるんですよ。
事故後に保険を使うことによって等級がダウンしてしまう、という保険適用と等級の関係についてを少し紹介していきたいと思います。
最低限のことで良いので、こういったことは実際に事故を起こしてしまったり、実際に事故に遭ってしまう前に把握した上で理解しておきたいですよね。
・事故で保険を使うと…
自動車保険の保険料というのは等級によって大きく変わってくるものです。
無事故であれば等級は上がり、割引率もその分大きなものになるわけですが、事故を起こしてしまうと等級は下がってしまいます。
もちろん、それと同じく割引率も下がってしまいますね。
事故、と言うと自分自身が引き起こしてしまう事故をまずイメージすると思うのですが、「友人が自分の車を運転していて事故を起こした」というようなケースも考えられます。
こういった「自分に過失のない事故」で保険を使うとどうなつのでしょうか。
この場合も通常通りに等級が下がってしまうのか、というのは気になるところですよね。
加入している自動車保険の適用範囲に「友人」を含んでいるということが前提になりますが、こういったケースの事故に保険適用すると等級は下がってしまいます。
免許の違反などとは違って、等級というのは「該当する保険が使用されるかどうか」によって基準が決まっているためです。
ですが、事故を起こした友人が「他社運転危険担保特約」に加入していれば、その友人の自動車保険からの賠償を優先的に行うことはできますよ。
どのくらい等級が下がるのか、というところについては基本的に事故で保険を使うと３等級、台風や洪水といった自然災害によって車両保険金が支払われた場合や、保険契約車両が盗難されて車両保険金が支払われた場合などは１等級ダウンとなります。
基本的にはこのくらい、と覚えておくと良いでしょう。
・自分が運転席にいた場合に起こった事故について
停車中に後方から追突された場合など、自分が運転席にいたものの過失ゼロの事故については、賠償責任は完全に加害者側にあるのですが、任意保険に加入していなかったりと支払いが滞ってしまい、そこからトラブルに繋がってしまうことも少なくないのです。
そのため、自分の保険を使ったとしてもこちらに過失がない場合はノーカウントとなり、こういった場合に等級が下がることは基本的にはありません。
等級を下げられてしまうケースが全くないというわけではありませんが、こういった場合はノーカウントとして扱われる事のほうが多い、と覚えておくと良いですね。
ノーカウント事故として扱う事故の条件というのは、その保険会社ごとに異なります。
後から揉めてしまうのを避けるためにも、どのような事故がノーカウントとして扱われるのかは保険加入前に調べておきたいところですね。
それによって、自分に最も合っている保険を見つけることもできますしね。
ちなみに、ノーカウント事故として扱われる事故の他に、等級が下がるような事故が特にないようであれば次の年の等級は１つ上に上がります。
こういった等級制度は保険料にそのまま影響するものですから、他のだれでもない自分のために、保険に加入する前にはあらかじめ個々の契約に基づいた「等級が下がる恐れのある要因」についてしっかりと把握しておきたいところ。いざ事故に遭ってから、そしていざ事故を起こしてからでは遅いのです。
また、事故にあってしまうと、車の売却価格にも影響しますよね。廃車になってしまうと、ディーラーの下取りなどではしてもらえないこともあります。そんなときは、事故車の買取サイトを利用して、少しでも損をしないようにしましょう。