物損事故から人身事故に切り替えることはできるの?

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・事故後の事故処理について

事故を起こした直後というのは、事故そのものの衝撃などから何をすれば良いのかが全く分からなくなってしまうことがよくあります。
それでなくても「事故を起こしてしまった」ときのことは普段からあまり考えるものではありませんし、事故後の処理については気になるところですよね。

そこで、事故処理や事故後の流れについてを見て行きたいと思います。
後遺症が残ってしまった場合についてや、物損事故から人身事故への切り替えなどについても合わせて見ていきます。

いざという時、そこからどうにかしようとしても遅い場合もありますから、大事なポイントや最低限のことが事前に知っておきたいですよね。

・事故処理はどんなことをするの?

どのようなことを行うかというと、事故車両の移動や負傷者の確認、警察や救急車への連絡、その他にも警察による実況見分などがありますね。
いざというときにどれだけのことが出来るか、というところで目撃者など周りの人たちからの信頼度も変わってきますので、焦らずに行うことがポイントですよ。

大事なこととしては負傷者や目撃者との連絡先の交換です。
後々、必要となる可能性がとても高いものですので、ここだけは忘れないように意識しておきたいところですね。

・実況見分とは

警察に寄る実況見分、と聞くとどのようなことを聞かれるのかと少し緊張してしまいますが、実況見分は自己証明書を取得するためのもので時間にすると30分ほど。
免許証と車検証、そして自賠責保険証を提示します。

この実況見分の際には警察署と担当者の名前を控えておきましょう。
そして、事故があった住所と発生した時刻もこのときに確定しますので、それも聞いて書き控えておくといいですね。

実況見分の際に聞かれることは基本的に相手との位置関係や相手に気がついていたかどうか、または速度、飲酒の確認、免許証の確認などです。
聞かれたことにはすべて、ありのままを話すことが大事ですよ。

・後遺症が残ってしまった場合

事故による怪我の治療のために病院にかかる場合、治療費のみが出る場合と後遺症のために少し多めに支払われる場合とがあります。
このときの「後遺症」というのがどういうものかを正しく把握できているでしょうか?

後遺症というのは、事故によって負った怪我をこれ以上の回復は見込めないというレベルまで治療した上でまだ機能が元に戻らない状態や、障害がある状態。
医学的に「事故前よりも労働能力が失われた」ということが証明できる状態のことです。
仕事などに死傷が出る後遺症が残った場合は、その分の介護料なども発生するのです。

後遺障害慰謝料ももちろん発生しますよね。
後遺症の等級によってその金額は変わってきますが、たとえば状態の軽い14級であれば支払金額110万円ほどですが、1級にもなると3000万円ほどにもなります。
これらは正しく把握しておきたいポイントのひとつです。

・物損事故から人身事故に切り替えることはできるのか

答えから言えば切り替えは可能です。
基本的に警察の初動では物損事故として処理されてしまうことが多いので、人身事故に切り替えるためには病院での診断書を持っていく必要があります。

この時、最寄りの警察署ではなく事故現場の管轄の警察署に持って行かなくてはいけない上に事故の担当者に渡さなくてはいけませんので、切り替えの際には前もってアポをとっておくのが良いですね。

事故の加害者になっても被害者になっても、心に負うダメージや身体に受けるダメージというのは計り知れないものであり、とても恐ろしいものです。
それでも万が一のときのことを考え、こういったことはしっかりと覚えておきたいですね。